こんにちは、資産活用サポート担当の渡邉です。
夏季休業期間中に、母方の故郷である秋田県に帰省してきました。
数年ぶりの帰省になってしまいましたが、町中に空き家、空きテナントが増えていて、
時の流れを感じてしまいました。
↑花輪ばやしで有名な、秋田県鹿角市花輪の商店街の中に突然現れる古い建物。
旧・関善酒店という名称の観光スポットで、大人一人500円で、解説付きで建物内を見学できます。
以下ウィキペディアより引用。
関善酒店は1856年(安政2年)創業の造り酒屋であったが、1983年(昭和58年)に廃業となり、およそ130年の歴史に幕を閉じている。
同酒店は花輪地域有数の財産家「大っき方」であった。
現存の旧関善酒店主屋は六日町などを含む「花輪大火」によって類焼したため、1905年(明治38年)に建築されたものである。
木造一部3階建て、間口(県道側)27m、奥行き20m、3層からなる桁組みで、吹き抜きの大屋根は10.5mに達する。
秋田県道66号十二所花輪大湯線(花輪商店街通り)の拡張などの事情から曵家による保存が計られることとなり、2004年(平成16年)4月から曵家工事が始まり同年8月に完了、さらに2006年(平成18年)8月3日には国の登録有形文化財として登録されている。
なお、旧関善酒店主屋の斜め向かいに位置する小田島家住宅(旧酒店)も曵家により保存されたものである。
(wikipediaより引用)
明治時代の建物がほぼそのまま残っており、ロマンを感じます。
建物は強度よりもしなりを重視した免震構造の理論で構築されています。
なんでもないような風で展示されているこの書。
だれの書か聞いてみたところ、伊藤博文の直筆との事で仰天しました。
その他にも戦時中の水筒や、大正期のミシンのカタログなど、当時の貴重な物品が所狭しと展示されています。
この建物は現在NPO法人「関善賑わい屋敷」様が管理・運営を行っています。
数年前にこの建物と土地の持ち主が、鹿角市に寄付をしようとしたところ、断られたそうです。
自治体への不動産の寄付は、「使用目的」がなければ認められません。
自治体としては、固定資産税を課税することができる不動産が減り、更に物件の維持費も発生するため、容易には受け入れをできないのでしょう。
この物件の場合、観光資源としての利用価値がありそうな気もしますが、結果はNG。
仕方なく取り壊しが検討された際に、有志が集まり、NPO法人による保存が図られたそうです。
こちらの建物、道路拡幅の際には曳家にてセットバックを実施したそう。
この規模の不動産を動かしてしまうというとんでもない技術に驚くばかりです。
建物内見学の受付簿には東京都や千葉県からの見学者の名前が多数。
遠く鹿角の地で、地元の名称を見るとなんだかうれしくなっちゃいますね。
知る人ぞ知る名所旧関善酒店。
ご興味のある方は是非一度訪問下さい。
(毎年お盆明け頃に開催される夏祭り「花輪ばやし」は無形文化遺産に登録されています。こちらもあわせて参加ご検討下さい!)
ページ作成日 2017-08-21