こんにちは、資産活用サポート担当の渡邉です。
皆様は、スマートフォンをお持ちでしょうか。
スマートフォンの普及に伴い、新しいサービスの中には、スマートフォンを所持している事を前提としたサービスが増えています。
不動産業界もまた然りです。
今回は、不動産管理の新たな潮流である「スマホ活用型サービス」をご紹介します。
1、入居者と管理会社双方にメリット「スマートロック」
賃貸住宅の鍵技術は、ディスクシリンダーの頃に比べて何段階も進歩しました。
ディンプルキー、差込型カードキー、ICカードキー等々。
そしてついに、スマートフォンを鍵として利用できる「スマートロック」が登場しました。
↑シャーロック株式会社 シャーロックⅣタイムライン商品紹介ページより引用
つい先月、シャーロック株式会社が発表した商品である「シャーロックⅣタイムライン」。
入居者はスマートフォンにアプリをダウンロードして、解錠指示を飛ばす事で、オートロックや玄関扉の鍵に近づくだけで解錠できます。
スマホだけでなく、交通系ICカードなどを鍵として登録することにより、鍵として仕様可能な状態になります。
入居者へのメリットは、鍵の複製が容易なこと、入居時の初期費用に鍵交換代が必要なくなること、親や友達が遊びに来る際に、事前に来訪者へ遠隔操作で鍵を渡せることが挙げられます。
このサービスは、入居者だけでなく、賃貸管理の面でも効果を発揮するというのがウリ。
これまで仲介業者が物件の内覧の際、鍵を管理会社に借りにいくか、現地のキーボックスから鍵を取って内覧をするという手法が主なものでした。
管理会社へ鍵を借りに行く方法は、複数物件を内覧する場合においては手間と時間がかかり、その物件の期待値が高くない場合には内覧候補から外される可能性があります。
また、現地キーボックス方式では、1度仲介業者へキーボックスの番号を教えてしまうと、オーナーへの連絡をせずに何度で物件に入れてしまうので、セキュリティ面で問題がありました。
シャーロックⅣタイムラインを利用すれば、業者に対して時限式で解錠権限を与えることが可能であり、解錠記録も残るため、内覧の管理が非常に簡単です。
また、事前に解錠の権限を与えておくことが可能なため、管理会社が休みで内覧できず、他の物件で決まってしまうという事態も防げます。
新築物件への導入はもちろんのこと、既存物件への導入も一定条件の上で可能になるとの事。
2、きめ細かな対応で短期解約防止「チャットアプリ」
入居中の室内設備に不具合が生じた場合は、当然入居者から管理会社やオーナー様へ連絡がいきます。
ただ、電話での連絡というのは面倒で、心理的な障壁と感じる方もいます。
そこで効果を発揮するのが、入居者向けアプリ。
何か問題が発生した際に、チャット形式でやり取りが可能になります。
つい先日、西鉄不動産が入居者向けのアプリを発表しました。
↑西鉄不動産 賃貸ホームページ「にしてつの賃貸アプリ」より引用
スマートフォンからボタン一つで問合せ画面を呼び出すことができ、チャット形式なのでメールよりも気軽に利用可能。
ちょっとした不満点をすぐ解消する事により、入居者の長期定着を促します。
またこのアプリでは、入居物件のエリア情報や、新着物件情報も閲覧可能になっており、入居者の移転の際に、再度自社管理物件に入居していただく事にも一定の効果が期待できるかもしれません。
3、現場写真の共有やスケジュール管理を容易に「現場状況共有アプリ」
入居者への鍵渡しは明日。最終確認をしに、管理会社の担当者が現場へ赴くと・・・
「あれ、この部屋修繕終わってない・・・?」
「あれ、鍵交換されてない・・・?」
「清掃されてない・・・?」
ぞっとする話ですが、昔からの不動産管理会社やオーナー様だと、経験した事があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような事態を防ぐため、スマートフォンを使い、発注スケジュールや現場状況の共有などを一元化するアプリがあります。
↑株式会社ルーク ホームページより引用
清掃や修繕のスケジュール管理や、修繕後の現場チェックなど、細心の注意を払うべき部分ですが、繁忙期などはどうしてもヒューマンエラーが発生しがち。
そこで、スマートフォンのアプリを利用して、画像のやり取りや発注記録の共有を容易にし、リスクを最小限にしようという発想のアプリです。
修繕等の発注先業者の協力が必要ですが、現場の写真をスマホで撮影し、メールで送るという共有形態を採用している業者であれば、導入のハードルはかなり低そう。
4、まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したもの以外にも、日々様々なスマートフォン向けサービスがリリースされています。
入居者への付加価値提供のため、物件管理の効率化のため、簡単なものから導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ページ作成日 2017-07-24